店内

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MAAMs

ごあいさつ

綿、絹、香木、銀、漆、白蝶貝…。ミャンマーは天然素材の宝庫です。古くからこれらの素材は人々の生活用具や宗教儀式のために欠かせないものでした。その質感、模様、特徴ある色、形は何とも魅力的であり、現地を訪れる人々の記憶に残る工芸品が多くありました。15年前、まだミャンマーが国を閉ざしていた頃の話です。観光客が徐々に増え始め、やがて「お土産品」として工芸品が少しずつ国外に出るようになりました。ちょうどその頃、私達はミャンマーのデザイナーや工房達とチームを作り、ミャンマーの素材や手作業の良さを活かしたオリジナル作品作りを手がけ始めました。ミャンマーの伝統工芸であることを大切に、彼らの色や柄のセンスを活かし、日本人の生活の中で楽しんで使っていただけるように、インテリア雑貨、こだわり文房具、ファッション雑貨、アクセサリーと少しずつ、少しずつ、オリジナル商品の幅を広げました。
 私達がクラフトに携わる人達を応援し始めた15年前のミャンマーは、決して自由とは言えない雰囲気が支配していました。そんな中でも人々のものづくりへの思いは強く、「この素材でこういう商品を作ろう」というアイデアが次々と出されました。政治とは別の世界で物作りへの情熱は彼らを活き活きとさせていました。 2015年11月に行われた総選挙でミャンマーに新たな歴史が始まりました。民主化運動のリーダーであるスーチーさんに多くの国民が国の将来を託しました。ものづくりに携わる多くの人達にとっては、農村、地方の伝統文化を重視する彼女の考え方は大きな支えとなるかも知れません。 一方では、ここ数年ミャンマーの経済発展は著しく、手間暇をかける仕事よりも簡単に現金収入の得られる仕事に安易に飛びつく風潮も目立ってきました。手作りの職人も次第に少なくなってきています。あの時の輝いていた顔が今後どのように変化していくのだろうと、手作りの良さを決して忘れないでほしいという願いを私達は強く抱きます。そのためにもミャンマーと日本との共同作業による作品作りの手を止めず、手作りの温もりを皆様の生活に提案し続けたいと思います。

ホームページ作成にあたり…。
何年も前から「ホームページはないのですか?」「インターネット販売はしないのですか?」というご質問を数多く受けてきました。私達の販売する商品はいくつもの手作業が重なって出来上がるものであり、お客様と対面してミャンマーのハンディクラフトの背景にある文化、作り上げる工程、作り手やチーメンバーの思いをお伝えすることにこだわってきました。ただ、ホームページを持っていないと存在を認知していただけないような昨今の風潮に、自分達のやってきたことが無意味になってしまうのではと戸惑うこともありました。昨年、本ホームページの作成をお願いした坂木良登さんと出会い「私達の思いが通じるようなホームページの立ち上げへと」気持ちが動きました。また、MAAMsのホームページが、ハンディクラフトに携わることの楽しさをミャンマーの人々の心に留める一助になればと願います。

MAAMsメンバーを代表して 荒木かほる

 

 

メンバー
アドバイザー
荒木義宏:

日本貿易振興機構(ジェトロ) 初代ヤンゴン事務所長
アジアの専門家、特にミャンマー、インドネシアの専門家としてセミナーの演台に立ち現地の経済状況、ビジネス情報などを提供し続けている。日本、現地の中小企業同士を結びつけてきた実績は、あらゆる産業に対する幅広い知識があってこそ。ライフワークとして日本はもちろんのこと、アジアに限らず広く世界の手工芸品を調査、数々のMAAMsのデザインを発案し、商品企画、開発の可能性、売れ筋クラフトの分析など、常にメンバーを引っ張るハンディクラフトプロモーションのレジェンド。

 

メンバー
チームメンバー
荒木かほる:

発展途上国からの対日輸入調査では多くの途上国の人達と一緒に仕事をしてきた。夫とともにミャンマー駐在時代、ミャンマー語を習得、ハンディクラフトの生産地に行き、制作工程を見て作り手の声を聞いた。彼らの思いを伝えたいと伝統工芸品に没頭することになる。目標を達成するためにはまずいい人間関係を作ること。「一人では何も出来ない」をモットーに15年間、MAAMsの核として商品開発、企画、買い付け、輸入、展示会企画、販売等活動全般に携わっている。

 

メンバー
大島真理子:

洋裁を始め手作りの分野で独創的なアイデアを持ち、それを活かす技術を持っている。自宅を改造して子供服のショップを運営した経験があり、百貨店で女性服売り場の販売員としての実績も豊富。常にファッショントレンドにアンテナをはり、ミャンマーの伝統工芸品に新しいデザインを加え、オリジナル作品へと導いている。特にアクセサリー、布小物の分野ではミャンマーならではの素材を活かし、よりファッション性の高い作品を作り上げている。

 


メンバー
May Moe Nwe:

ヤンゴンにある「ナンダウォン」という手工芸品専門店のオーナー。ミャンマーの伝統工芸品全てに精通している。オリジナル作品のアイデアが実現可能かどうかを見極め、生産者に的確に説明、時には技術的なアドバイスもする。 日本で販売の現場を手伝うこともあり、商品開発から輸出、販売まで大きな役割 を担っている。英語が堪能、世界各国とのビジネスの架け橋として、医師として、 いくつもの有能な顔を持つが、ビジネスだけに左右されない情の厚い一面が頑固な職人の心を動かし、オリジナル作品を実現させている。

 


メンバー
Su Su Hlaing:

ヤンゴンで人気No.1の服飾デザイナー。「ii fashion」というエンジー(ブラウス)、ロンジー(巻きスカート)の専門店を経営。英語が堪能で多岐に亘って才能を発揮。1996年、アドバイザーである荒木が手工芸品の大プロモーションを企画した際、Ms. Mayとともに日本市場に向けたあらゆる作品を手がけた。どんなに小さな作品にも「自分らしさ」の思いをこめる。色のセンス、柄あわせのセンスは群を抜いている。作品には誰よりも強い個性を持たせながらチームの中では決して自分を主張しない。まさにMAAMsのsとして、その存在は大きい。

 

 

 

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